中学2年生くらいでしょうか。ロンTの上にTシャツを着る、いわゆる重ね着をしたかった私。
でも、「変じゃないかな」「ダサくないかな」と色々思ってしまって、できませんでした。
その時感じた恥ずかしさや残念さは、今もずっと心に残っています。
紆余曲折の青春時代
高校生のときは、体型が気になってオシャレどころじゃありませんでした。大学に入ったばかりのときもそんな感じ。
自分の選択に自信が無くて、「かわいい!」よりも「変じゃない」を優先していたように思います。
大学生の夏休みまでにダイエットをして、痩せました。すると、今度は流行りを気にし始めました。「(流行っている)これを着ておけば大丈夫だろう」を基準に、服を選んでいました。
自分の「好き」をちゃんと考えるようになったのは、大学を卒業してフリーターを経験し、カナダに留学したときかな。
色々な人種の人がいて、色々な体型の人がいて、色々な趣味の人がいて。いい意味で誰もお互いのことを気にせず受け入れていることに気付き、「あ、私も好きな恰好していいんだ」って、自分にOKサインが出せました。
帰国してからは、それまでよりは自分の好きなものを身につけることがラクになったように思います。
子どもが小さいときも、オシャレどころではありませんでした。大好きだったピアスやネックレスは、子どもを傷つけないように封印。ずっと履いていたハイヒールも封印。それでも、たまにお出かけするときは、その時できる精一杯で楽しんでいました。
憧れのヘアバンドとピアス
なんでこんなことを書いているかというと、先日まで、また中学2年生の頃と同じ気持ちを抱えていたからです。
私、ここ2年ほどヘアバンドをしたかったんです。ちょっと幅の広めのやつ。
「太めのヘアバンド+大ぶりのピアス」が可愛くて、「やってみたいなー」とずっと思っていました。
でもね、しなかったんです。というか、そもそもヘアバンドを買うことすらできなかったんです。
いや、正確に言うと、いたってノーマルなヘアバンドを1本だけ買ったことがありました。恥ずかしくて、太目のヘアバンドを買う勇気が出なかったんですよね。
ところが先日、2年越しの葛藤を超え、ついに幅広の黒のヘアバンド(刺繍つき)を買いました!!
めちゃくちゃドキドキ。無駄にドキドキ。そんなに高くもないのにドキドキ(笑)
小さなことですが、すごーく嬉しかったです。
家に帰って、つけ方を調べて、鏡の前で実際につけて(斜めにしたり、横から少し髪をたらしたり、色々試しました)、ピアスをつけて。
「おぉ、そうそう、こんな感じ!」と、めちゃくちゃテンションが上がりました。
でね、先日の勉強会では、そのヘアスタイル&ピアスで出させていただきました(超ドキドキしたー)!
「かわいい」と言ってくれた方がいたり、勉強会後のアンケートで「センスが良い」と書いてくれた方がいたりして、嬉しかったです。
年齢を重ねて良かったと思うこと
多分、昔なら恥ずかしくて「やっぱり、やめとこう」ってなったと思います。
でも、40歳を過ぎ、人生の折り返し地点に立ったときに、「あと半分しかないんだな」と思いました。「あと半分しかないなら、好きなことをしよう」って。
その頃から、服も、靴も、髪型も、人の目よりも自分の好きを大切にできるようになった気がします。
不思議なもので、最近はヘアバンドとピアスは普通になってきて、そのまま子どものお迎えにも買い物にも行けるようになりました。
ここしばらくハマっているのは、マニキュア。仕事柄、指先がよく目に入るので、爪先が可愛いとテンションが上がります。
セルフネイルなので凝ったものはできませんが、単色塗っているだけでも、うれしくなるんですよね。
「やってみたいな」と思うことに、人の目を気にせずにチャレンジできるようになったのは、図太くなったからかもしれません(笑)
昔は誰かに認められるためにやっていたことが、今は自分が自分に満足できたらそれでいいや、と思えるようになったからかもしれません。
10代、20代、30代、40代(40代はまだ1年ほどだけど)と経験してきて、今が一番ラクかもしれないです。
60代70代になることが、楽しみ
私は昔から大ぶりのアクセサリーが好きなのですが、以前何かの雑誌で「年齢を重ねた女性には大ぶりのアクセサリーが似合う」と書いていて、とてもウキウキしました。
皺のある手だからこそ、大ぶりのアクセサリーをつけても負けないんだそうです(逆に若い頃は細いアクセサリーが似合うとのこと)。色も、ゴールドやシルバーはもちろん、赤や緑、青など、どんなものでも似合うのだとか!
年齢を重ねたからこその貫禄というか、重みというか、深みというか…カラフルなアクセサリーをつけたモデルさんが、すごく素敵だったことを覚えています。
60代70代になることが、楽しみになりました。
これからも自分の「好き」を大切に、心地いい生活を送りながら、ステキに年を重ねていきたいと思います。