二度と戻らない「今」だから

先日、子どもたちの夏休みの宿題に付き合って、久々に習字をした。

とめ・はね・はらいに気をつけながら、一つひとつの文字を丁寧に書いていく。

久しぶりの「正座をして集中して文字を書く」という行為は、とても気持ちの良いものだった。

最初は「すぐに終わらせる」と言っていた子どもたちも、途中から真剣になりはじめ、二人で100枚くらいは練習したんじゃないかな。

何度も繰り返しながら自分で考えて修正を加えていくうちに、文字の大きさが整ってきたり、字がキレイになったりするのを見ていると、やはり練習は大事なんだと実感した。

途中で絵を書いたり、違う文字を書いて遊んだりしてたけど、それはご愛敬ということで。

習字道具

思い返せば、私が小さい頃も同じようなことをしていたなぁと思う。宿題をしながら気がそれて、兄妹と遊びはじめたり、ケンカをしたり…。そして、母に怒られる。その繰り返し。

同じようなことをしている我が子を見ながら、母と同じように怒っている私に気づき、「ふふふ」となった。

どこにでもあるありふれた夏休みの一瞬だけど、いつか絶対に懐かしく思い返すであろう瞬間。

「今」「今」「今」。

嬉しいこともあれば、うんざりすることもある「今」だけど、もう二度と戻ってこないからこそ、大事に過ごしていきたいな。