これまで、色々と不義理をしてきたと思うのです。

連絡するのに忙しいとか、迷惑かもしれないとか、また今度にしようとか。上手に言い訳を重ねて、何となく連絡しづらくなって、そのままにしてきた大切な人が、たくさんいるな、と。

お世話になった人

大学時代にバイトをしていて、その後もフリーターとして働いた飲食店で、とてもお世話になった人がいます。

当時の私はまだまだ子供で、何にでも白黒はっきりつけたくて、トガっていて、生意気で、相手が誰であろうと言いたいことははっきりと言う人間でした。

オープニングスタッフとして入ったそのお店にはアツいメンバーが多く、仕事終わりに毎晩のようにお酒を飲みながら、今後のお店づくりについて話し合っていました。

泣いたこともあったし、怒ったこともあったし。今考えると恥ずかしいくらい好き勝手してたけれど、その方は笑って何でも受け止めてくれました。

将来や恋愛の相談もしました。夜中に家まで送ってもらい、マンションの前に車を停めて何時間も話をしていたら、警察に職務質問されたことも(笑)

お店を辞めてからは、数年に一度くらい連絡を取り合っていたのですが、いつしかそれも無くなり、音信不通になっていました。

突然の電話

ところが、数年前の私の誕生日に、その方から突然電話がかかってきたんです。すごく久しぶりで驚きましたが、すごくすごく嬉しかったです。

まだ覚えてくれていたこと。わざわざ電話をくれたこと。昔と変わらず話ができたこと。

一本の電話がこんなに人を幸せにするんだと、感激しました。

それからは連絡しやすくなり、Facebookで「いいね!」を押したり、コメントしたりしながら、たまに連絡をとっています。

人の縁は簡単には切れないのかも

その後、その方のお誕生日には、私から連絡をしています。数行の短いメッセージですが、「おめでとう」や「ずっと元気でいてね」、「幸せでいてね」の心が伝わるといいなと思って。

同じ時間を共有してきた人と、別々の場所で生きている今もつながれることや、当時を一緒に思い出せることは、とても幸せなことですね。

思い返せば、あの一本の電話から、また縁が復活したのだと思います。

ずっと途切れていた、でも水面下では繋がっていた縁を、再び浮かび上がらせてくれたのかもしれません。

「縁が切れた」というけれど、大切に思う人との縁は、簡単に切れるものではないのかな。

縁を大切にしていきたい

この年になって、人の縁は本当に大切でありがたいものだと感じるようになりました。

人生のその時々で縁があった、大切な人達。”あの時代のあの時間”を共有した仲間は、今からでは決して作ることはできないから。

みんな幸せで、笑顔で過ごしていたらいいな。

久しぶりの連絡は緊張するし、怖さも感じるけれど、「連絡したい」と思った人に、思ったときに連絡できるような人になりたいと思います。

少しの勇気を出して、縁をもう一度大切に育んでいけたら、すごく幸せでうれしい。

さてさて、もう金曜日ですね。ステキな週末をお過ごしください!