『葬送のフリーレン』 原作:山田鐘人 / 作画:アベツカサ

先日旦那さんから「面白いよ」と教えてもらったマンガ、『葬送のフリーレン』。

あらすじを聞いただけで、もう読みたくなってしまいました。

魔王も勇者も去った世界で終わりから始まる物語

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魔王を倒した勇者一行の“その後”。
魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。
彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは--
残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは--


物語は“冒険の終わり”から始まる。

英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚(アフター)ファンタジー!

小学館「葬送のフリーレン1」より

読みたいとは思うものの、先日カメラを買ったばかりの私はできるだけ大人しく(お金を使わずに)過ごしたいので、「買ってきて♡」とお願いしていました。

そうしたら、なんと、本当に買って帰ってきてくれたんです!!!

・・・2巻を。

せっかくなので、読んでみた

どうやら他の巻はすべて売り切れていたそう。

正直「え、2巻?」と思いましたが、せっかくなので読んでみました。

結果、面白かったです!

エルフってね、長生きなんです。
勇者一行は魔王を倒すために10年もの間旅を続けたんですが、フリーレンにとっては”たった10年”。

勇者が亡くなり30年近くが経った今でも、見た目は当時と変わらぬまま。

辛いなぁと思いました。

周りからどんどん人がいなくなって、喜びや悲しみを共有できる人がいなくなって、独りぼっちで取り残された気持ちになるんじゃないかなぁって。

エルフは感情の幅が少なくドライなんですが、これは彼女(エルフ)自身を守るために必要な、神様がくれた優しさなのかもしれませんね。

優しさと悲しみと儚さと

2巻でね、町を支配していた魔族を討伐した後に、勇者が町の人たちに自分たち一行の銅像を作ってもらう場面があるんです。

イケメン勇者なので自分の勇姿や栄光を永遠に残したいのかと思いきや、彼はその理由をこう語ります。

でも一番の理由は、君が未来で一人ぼっちにならないようにするためかな。

「葬送のフリーレン2」より

フリーレンを残して先に逝かなければならない勇者の仲間に対する優しさと悲しみ、自分たちよりも遥かに長く生きる存在に対して何もしてあげられない人間の儚さを感じました。

他にも紹介したい場面はあるのですが、もう読んでもらった方が早いかと。

フリーレンが以前仲間と通った道を、今度は”人を知る”ために、新しい仲間と共にそれぞれの目的を果たすべく冒険していく物語。

さすがは色々な賞を受賞したり、ノミネートされているだけのことはあるマンガです。

マンガ大賞2021 大賞
このマンガがすごい!2021(オトコ編) 第2位
手塚治虫文化賞『マンガ大賞』 最終候補ノミネート

一人ひとりの人物も魅力的だし、絵もかわいいし、話としても面白いので、子どもから大人まで楽しめると思いますよ。

物語が淡々と進んでいくところも、私は好きです。

全然うまく書けませんでしたが、とりあえず1巻、3巻、4巻を早く購入しなければ!